引退馬支援に期待していること、自分たちができること
競走馬は引退してからの馬生の方が長いけど、引退してからの行方や馬生について暗黙になっているところが最近になってやっと問題視されるようになり、引退馬支援の活動が始まってきています。
これらの活動について紹介したり(知っている範囲になりますが)、これから期待している個人的な思いや、他に何かできることはないのか、といったことを書けたらと思っています。
競馬が好きな人は、馬が好きって人も多い・陣営は馬たちにたくさんの想いをささげている
まずは引退馬支援の話からちょっとそれた内容になりますが。
馬は経済動物という一面もありますし、人間に振り回されているような感覚もあり、競馬そのものや競馬ファンに対して、いい思いをしない人もいることと思います。
しかし、みんなが競馬をどんな思いで見ているのかわからないので言い切ることはできませんが、競馬ファンって、決してギャンブルをやっているだけじゃなくて、馬が好きで見ている人は多いかと思います。
知り合った人から聞いた話だと、競馬場に連れられて馬の毛ヅヤが美しくて好きになったとか、陣営(レース出走させるために馬に関わる人と馬とのつながり。以下に少し書きます)の絆とかそういうのが好きでとか、いわゆる競馬はロマンってやつでしょうか。
競馬場に行っても、ご立派なカメラを持ってめちゃくちゃ美しく馬を撮影している人がたくさんいらっしゃいます。弾幕を出して馬の追っかけをしている人もたくさんいらっしゃいます。
乗馬クラブでも、競馬が好きで乗馬やり始めた人や(私はその1人です)、乗馬やり始めたら競馬が好きになった人もたくさんいます。
私自身は、かわいいなーかっこいいなーから入り、競馬場に行って知っている馬を見ると有名人を見ているような感覚です(笑)いわゆるミーハーです。好きな馬は有名人の追っかけみたいな感じで(私は少し行ったくらいですが)。
知らない馬や知っていても生で初めて見る馬に対しては、パドック(下見所)見ながら何となくの見た目で、あの子かわいいとかあの子かっこいいとか、そうやって覚えてちょっと注目し出したり、現地でファンになったりしていました。(そんなに違いあるか?!って感じなのだけど、微妙~にあったりするのです。思い込みもあります。笑)
テレビでは聞こえませんが、競馬場で観ていると軽く走っている時でも馬の足音やスピードがとてもかっこいいのです。
なので競馬ファンはこれだけ馬が好きなのですから、馬がケガや病気で死んでしまうことへの悲しい感情も当然強く、引退後の馬の行方に関してとても複雑な思いを持っています。それでも馬が好きだから……と、応援している人が多いのではないかと思います。
またそれ以上に、陣営は馬に対してとても愛情をささげていることと思います。
1頭をデビューさせて出走させるまでにほんとにたくさんの人が関わって、全力を注いでいます。
実際お世話や調教をしている人だけでなく、運搬する人や馬場の整備をする人など、馬に直接関わってないけど馬のために全力を注いでいる人たちもいます。
お仕事とはいえこれだけ大事に育ててくれた人たちがいるので、この人たちの努力を無駄にしない意味でも、引退後も充実した馬生を送ってほしいと思います。
引退馬支援にはどんなものがあるのか
月額や単発で支援して、支援するものによっては何か形になって返ってくるというものが多いかと思います。その中に、ふるさと納税やクラウドファンディングも含まれます。
私の知っている所ですと、サンクスホースプラットホーム(サラブリトレーニングジャパン、TCC)、特定非営利活動法人日本乗馬普及協会といったところがあります。
まだまだ未知で、一部しかリンクが貼れず申し訳ないです。
正直言うとサンクスホースプラットホームの細かい仕組みまではわかっていません。ここのサラブリトレーニングジャパンが行っているふるさと納税は、働いていた頃は寄付していました。
あと、TCCにも入会していましたが、今は経済的な理由で残念ながら退会してしまいました。
TCCはちょくちょくクラウドファンディングも行うので、参加したことはあります。グッズの販売も行っていて、素敵な商品も多いので購入したことがあります。
TCCは支援によって体験などいろいろ受けることができるのですが、その1つに、TCCにいる馬に対して支援をすることで、その馬と触れ合ったり乗馬できたりするという形のものがあります。
引退馬支援に期待していること
乗馬をしていた経験から、個人的には上記に書きました、馬に対して支援することで、その馬と触れ合ったり乗馬できたりするという形のものが、どんどん増えていくと嬉しいなという思いがあります。
乗馬を実際始めたくて会員になろうとしても、やっぱり想像通りの敷居の高さ、金銭面の負担はあります。一時的に思い切って始めてぼちぼち乗れるようになれば、その後は乗りたい時にいつでもビジターで乗れる、といったこともありますが、、なかなかそれも難しい人が多いと思います。(私も思い切って入会しましたが、貯金計画が完全に崩れました笑。得たものが大きかったのでよかったのですが!)知人にもやりたいけど経済的にムリ!って言ってる人はやっぱりいました。
なので、近くに滞在している気に入った馬を1頭支援して、別途騎乗料金を払って少しずつ乗って楽しむ、というのがあるといいのかなぁと思ったりもしました。
気に入った馬に乗れることと、乗馬クラブに入会して月会費と騎乗料を払うよりは安いのかなぁと。ただ何人かで支援されるので、馬も騎乗上限があるのでスケジュールが取れないなど出てくるかもしれませんが。(あとは何度か乗ると乗馬クラブと同じくらいかかってくるかもしれませんね。馬の支援での乗馬料がいくらかがわからないので……預託先によるかと思います。)
どうしても私は乗馬するって目線になってしまいがちなのですが、乗るだけではなく気軽にしっかり触れ合えるようになれたらいいなと思います。
現状は、馬はテーマパークなどに行って少し触れ合えるくらいで、なかなかしっかり触れ合う機会はないと思うので、しっかり触れ合えたら馬がすごい身近になるのかなと思います。
そのためにも、この支援が広がって、全国各地あらゆる所が馬を受け入れたり、馬のいる施設(テーマパークなど)ができたりして、滞在するようになるといいなぁと、個人的には思います。
支援することで自分も楽しい経験ができるという、人にも馬にもいい流れができるといいですね!
乗馬をしてから、いかにどの馬にも乗れるということ、コミュニケーションが取れるということが大変なのかがわかった
馬にも個性があるので、人の指示に対して反応のいい馬と悪い馬、びっくりしやすい馬、人が好きな馬と苦手な馬……など、人と同じように馬もみんな違います。
乗馬するにあたって、まず初心者が乗れる馬はほんとに限られてきます。何年か続けても(私の騎乗技術の問題が大きいですが^^;)乗れる馬はほんとに少ないのです。
引退して乗馬になる馬は多いけど、自分が乗れる馬はほんの一部の馬なんだなぁと痛感しました。
どんな馬でも乗りこなせる人は当然たくさんいるわけではありませんので、引退後にどの馬も充実して暮らすことがいかに難しいのか、ということも感じました。
そう思うと、いろんな馬に乗れる技術のある人たちのすごさも感じるし、それに引退馬のリトレーニングしてる人ってほんとにすごいなって思います。
現役中にお世話をしている陣営の方たちもほんとにすごいです。これは乗馬始めてから競馬を観に行った時につくづく感じたことです。
あとは乗馬の敷居が低くなり身近になって、より乗れる人が増えると、いろんな特徴の馬も活躍の場が広がるかも?!(乗れる人も技術や個性がそれぞれなので、レベルとか相性とか乗りやすい馬がそれぞれみんな違うのですよ!^^)
金銭的支援以外に自分たちでできること
支援というとどうしても金銭的なものが多くなってくると思うのですが、みんなが金銭面に余裕があるわけではなく、実際今の自分も経済的に支援できる状態ではありません。なので、上記で紹介してきたものや、他の人の力を貸してほしい状況の乗馬クラブなどのクラウドファンディングを見ても、何もできない……と自己満足感を下げているのが現状です。
何かできることはないものかと思うのですが、今のところ何もできていない状態です。
乗馬クラブなどでも、馬のお世話のボランティアを必要としている所もおそらくあるのですが、そういう所が近所にあるかという問題もあるし、なかなか会員でないと入っていきづらい面もあります。
乗馬クラブ自体もスタッフだけでなく、会員さんたちが馬房掃除や餌やりなどお世話をしている所は多くて、これらをすることで少し安く騎乗できたり、といったこともあるみたいです。通っていた頃は私はそこまでできなくて、ほんとは経験できたらよかったのかなと思ってはいますが。
ホースセラピーという動物介在療法があるのですが、お世話など馬に関わることで人にもいい効果が出るというものです。人によってではありますが、馬と関わることで馬への支援だけでなく人にもいい影響が出るのです。
そもそも、支援といっても何かしなければいけないわけではなく、馬に関わりに行けばそれは支援の1つにもなるのかなって思います。
お出かけする時に馬がいる場所を選んだり、お出かけした場所に馬がいて触れ合ってきたとか引き馬したとかでも、自分が楽しみながら支援していることにもなると思います。
そういう人が増えれば、観光地などに馬がいるとお客さんが増えて、その結果馬を必要とする場所が増える、となればいいのかなぁと何となく思ったりもします。とにかく馬の存在が身近になってほしいです。
私は今までのように乗れない状態で、自分が馬に関わって楽しめること、馬に対してできることが、どこかでできないかなとまだまだ探しています。何か確立できたらなーと思うのですが。なかなか(´・ω・`)