津端修一 団地・暮らしのデザイン展 ~高蔵寺ニュータウンの継承・再生のミライを考える~ に行ってきました。

高蔵寺ニュータウン内の施設に行った時にたまたまこの展示のチラシを見つけまして。
専門的そうだけどちょっと興味あるなぁと思って、行くことにしました。
って、1月のことですが……(´・ω・`)
以前から津端夫妻の暮らし方が好きで(特に働いてて現実逃避してた頃に……)、それもあるのですが、今回のはまちづくりで修一さんの建築士としての展示のようで、学生時代に住居を専攻していたこともあって興味がありました。
それよりも、今高蔵寺ニュータウンに住んでいるので、将来的にどうなっていくのか、ということにも関心があるので、いろいろと気になる展示(フォーラム)だったのです。
津端さんたちを知った頃は高蔵寺ニュータウンって行ったこともなかったんだけど、縁あって今住んでるとか、不思議なもんだなーって思います。津端さんたちとは完全に入れ違いですが。
映画「人生フルーツ」を改めて見てみた
行く前に、久しぶりに録画してある「人生フルーツ」見ました。(ほんとはフォーラムの前に放映するものを見に行く予定していたけど、時間の都合で取りやめました。)
高蔵寺ニュータウンに住む前にしか見ていなかったから、今改めて見ると、こうやって高蔵寺ニュータウンができたのかー!とか、ここー!って場所が映ったり(笑)、見方が少し変わるので面白いです。
高蔵寺ニュータウンの計画が立ったことには、高度経済成長期のとにかく住む場所を作ることからだけど、なぜここに、というのは、伊勢湾台風の経験なのだそうで。
伊勢湾台風で濃尾平野が水浸しになり、では人間はどこに住んだらいいのか?!と、丘陵地である高蔵寺に計画が立ったようです。
実際、このあと東海豪雨もあったし、東日本大震災で津波の怖さも知りました。
ウチは私も旦那さんも実家が津波浸水区域にあるので、水害のない所がいいという考えを強く持っていました。
いいと思う場所は人それぞれなので、あれこれ言わない方がいいかなーとは思うけど、高蔵寺ニュータウンは近隣の郊外の中では自然豊かな所なので好きです。
ちょっとそれますが、生活の中で山が見えるっていいですよー。
ニュータウンなので、家が並んでるのです。こんな所で半自給自足の暮らしをしているとか、すげー!って映画初めて見た時は思ったものです。津端家は土地が2軒分くらいあるとはいえ、今も思う(笑)
展示・フォーラムについて
展示・フォーラムでは、結構内容にボリュームがありました。
いろいろ書いていきますが、まとまらないです^^;
公団で様々な功績を残した修一さん
修一さんは公団にお勤めになって様々な団地計画をされていたようで、展示ではいくつもの団地の紹介がされていましたし、フォーラムでは阿佐ヶ谷住宅のことを取り上げられていました。
どうしても写真と文章だけの説明ではなかなか難しくて、やっぱり実際見ないとわからないなぁ、というものが多かったかなぁ(私は)。
団地の配置や道路(通路)を曲線的に配置するのが修一さんの斬新な所のようです。
ガーデニング(エクステリア)とかだと、曲線的に作ると自然でいいとかそういう印象なんだけど、この時代に先がけて取り入れてるんだろうか?!
ちなみに公団のお仕事は、建物の中身は別の組織(?)がやるらしくて、配置とかまちづくり的な構想をするようです。へぇー。
建築士は自分の家で実験するのがお好き?!(笑)
津端家は引越しをよくされていて、模様替えもしょっちゅうして住みやすさを研究していたそうです。
新婚で住んだ東京の家だったかな、住宅そのものを実験として建てていたり。
住宅番組好きなのでちょくちょく見るのですが、建築士って結構自分の家で実験したり、いかに狭い所に建てられるか、みたいな挑戦的なことしてるイメージ強いのよね(笑)
ただ、建築士ってオリジナルなものを作ってどうだ見てくれ!といった人が多いらしいのだけど(フォーラム談)、修一さんはそういう人ではなく他の人のいい所を取り込んだりする人なんだそうです。
とにかくアントニン・レーモンドさんがお好きで、自邸も最期の仕事の施設もほぼレーモンドさん。もう1つレーモンドさんの家跡のある所があるそうで(たぶん修一さん設計ではない)、日本にレーモンド邸が3つある、とフォーラムでおっしゃってました(笑)
団地の実験暮らしでは、英子さんがすだれをベランダにかけて日除けすることをあみ出したそうで、それが周りの住民にも広がり、すだれのかけ方を説明した用紙が展示されていました。購入先まで書いてあったし(笑)
もし「すだれで日除け」がこれで世の中に広まった、とかだったら、すごくないか?!w
高蔵寺ニュータウンは修一さんのプラン通りにはいかなかった
で、高蔵寺ニュータウンは、本でも書かれているのだけど、量産の時代で、修一さんのプラン通りにはいかなかったのです。
修一さんのプランでは、展示やフォーラムでは図も出てきたのですが、山(自然)と共生するようなプランだったけど、実際はみっちり建ってしまったり(かなりざっくりな説明だけど)。
とはいえ、建て方が曲線的だったり、高層の団地の下に低層の団地を建てたりと、修一さんの後輩たちが受け継いでいる、といった話も出ていました。
もし、修一さんのプラン通りに作られていたら今どうなっていたか?!はフォーラムでも話題になっていました。私もそれは思っていました。
これは誰も答えはわからなくて、今とてもよくなっていたでしょう、とはっきりおっしゃっていた人はいませんでした。
修一さんのプラン通りに作られていた所は見てみたかったなーとは思いますが!
高蔵寺ニュータウンの課題、これから
高蔵寺ニュータウンは、他のニュータウンに比べて自然の量が少ないそうです。せっかくまわりに自然があるのにもったいない気はします。
高蔵寺ニュータウンのこれからについて、千里ニュータウンや泉北ニュータウンなど他のニュータウンの例も出てましたが、竹やぶに手を入れて遊歩道化したらポイ捨ても減ったとか、マルシェをやったりして地域活性しているとか、いろいろ出てきましたが。
高蔵寺ニュータウンでも、リニュータウン計画はしていて、一部の地域では、残す団地、宅地分譲化、自然を取り入れた施設を作る、といったことはすでに進んでいるそうで、実際目にすることができます。
リニュータウンにあたっては、修一さんの自然を大事にする方向性を尊重して進められているようなので、その点は安心したし期待もできます。
あと、このフォーラム行ってからちょっと調べましたが、一部の若い方が積極的に動かれていますね。
高蔵寺ニュータウンをよくしようとしている方は一定数いらっしゃるようで。結構どの街にもこういう方々いらっしゃる気がする。熱い想いを持ってらっしゃって。入っていける感じはしないけど……^^;
このフォーラムで再生の課題として1つ挙げられていたのが、「仕事(企業)がいる」こと。
これは最近求人検索して、痛感しました。私は体調柄余計に職業が絞られてしまうのだけど、たしかに高蔵寺ニュータウンはなかなか求人がない!
名古屋方面に通うにも駅から遠くて(バスは充実してる方かと思うけど……)、駅近に住民が流れていってしまっているのも聞くので。
ニュータウン外に車で通勤するにも、ニュータウンを出てから結構渋滞します。
高蔵寺ニュータウン自体は比較的混雑もなく走りやすいです。(企業がないからなのかもだけど^^;)
企業誘致もしているそうだし、在宅ワークの時代になっているからいい方向にいくのでは?!とトークセッションでは話されていました。
あとは、この日は修一さんのフォーラムなので団地の再生がメインだったけど、個人的にはニュータウンの戸建て住宅の空き家対策も気になっています。
高森山公園の再生の主催者は修一さん
高蔵寺ニュータウンの中に「高森山公園」という山を公園にした所があるのですが。
当時、火災ではげ山だったそうです。そこに「どんぐり植栽プロジェクト」と称して、どんぐりを植えて緑を取り戻そうという取り組みを、修一さんが主になって行ったそうです。
そういえば本に書いてあったかな。
植栽じゃなくて、どんぐりを植えて育てていくっていう所も、今を見てるより将来を見据えた計画ですごいなぁ。(植栽だと運び込むのが難しい、とか費用のこともあるのかな。)
津端家から高森山が見えるそうで、老齢期に住まれていた頃には緑が戻った、と。
率先して行動を取られるところがすごい。
今は緑が生い茂りすぎて近付きがたい場所になってしまった頃があったそうで、剪定作業などを行うボランティアさんがいらっしゃいます。これも開催日を決めて主になってやられている方がいて、そこに有志で加入されている方がいて、といった感じで。みんなすごいなぁって思うわぁ。
その他ざっくばらんなお話
フォーラムでお話しされた先生たちは、登壇するだけあって修一さんから大きく影響を与えられている人が多かったです。
執筆の取材などで津端家を訪れているそうですが、やっぱり本に書かれているようなお料理のおもてなしをされたり、当時の高蔵寺ニュータウンの計画案の用紙を見せてもらったりしたそうで。用紙とかパッと出てきそうだからねぇー(笑)
で、訪れた後にはいくつもお手紙をいただいたそうで。「超筆まめ」とおっしゃっていました(笑)これも本に書かれている通り!
登壇された先生が、年齢を重ねていくと、「ていねいな暮らし」を意識するようになったそうで。
そうなっていくもんなのかなぁ?!
トークセッションに参加された先生の1人が、高蔵寺ニュータウンに住んでらっしゃるそうです。
将来的には自分たちは団地に住んで、今の家は子供たちに譲りたいとおっしゃっていました。いろんな考えがあるもんだなぁ。
ちなみに、津端家が住んでいた岩成台団地に住みたいそうです(笑)
大学の授業では「住宅すごろく」というものを学習します。賃貸→持ち家がゴールと。
でもそれ通りでなくていいのでは、と。
個人的には持ち家派だから賃貸部分いらないくらいだけどw(実際はそうはいかなかったけど……でも予定外に賃貸生活短かったです。笑)
それにしてもこの展示、団地マニアにはたまらんのかなーって思ったりしますw修一さん独特な案がいろいろ盛り込まれているようですが、深堀りするとさらに見えてきそうですね。
団地は今リノベーションとか流行ってますしね。無印良品が手がけている団地リノベーションもたしかありました。
おわりに(1番響いたこと)
修一さんたちは、家を森にして、自分の家から緑を増やして街に自然を作っていく、派生していくという考え方です。これにはぜひ共感したいと思いました。
虫……が増えるのはちょっと苦手ですが^^;ウチも緑をもっと増やせたらなぁって思いました。幸いウチは購入時点で園芸屋さんがいろいろ植えてくれているのだけど、ほんとはいろいろ植えたいものあるんだよねー。木は失敗がきかなかったりもするから、なかなかね……(´・ω・`)
たしかに樹木植えている家は結構ある気がします。夏になるとサルスベリが一斉に咲いたりね。こうやって季節感じられるといいよね。シマトネリコもよく植えられている気がします。
このフォーラム聞いてから、散歩で行ける範囲の場所の団地は見に行ってみたりしたのですよ。
あーこれ言ってたやつかー!って団地も見つけたり。ただ今も住まわれているので撮影するわけにはいかず^^;載せられず残念!
